安威古墳群

茨木市安威から安威4丁目北側にサニータウンが接した丘陵上にかけて、阿為神社を中心に東西に並んだ20基の古墳が安威古墳群である。阿為神社については、天児屋根命を祀っているそうだ。古墳は、神社西側のグループが最も古く前期に属し、東側のグループに後期古墳の多いことが観察されているが、太平戦争直後、開墾によって墳形を損じたものも多い。また、近年の開発で、姿を消した古墳もある。サニータウン南側に北陵中学校があり、その南門に1号墳が保存されている。1号墳より約50m南西、道路を隔てた所に、前期の0号墳が保存されている。

○0号墳

古墳群の中で最も西側端に位置する前期古墳である。直径15mの円墳で、墳頂部に2基の(粘土郭)割竹形木棺の主体部がある。この0号墳には鏡だけでなく玉等の副葬品があったそうです。

○1号墳

直径30mの前期古墳で、墳丘には、葺石・土器列があり、主体部(粘土郭)に割竹形木棺があった。墳丘上の一部が露出したときに、碧玉製の鍬形石が発見されている。副葬品としては、四神四獣鏡・石釧・勾玉・管玉・ナツメ玉・丸玉・小玉・鉄製工具などが出土している。

所在地:大阪府茨木市安威4丁目

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