娯三堂古墳

この古墳は標高109.5mの尾根の上に築造された古墳時代前期後半(4世紀末頃)の円墳である。規模は径27m、高さ5mを測り、古墳頂部に竪穴式石室と粘土槨が並列して設けられている。墳丘には葺石、埴輪列共に認められない。明治30(1897)年に発掘され、竪穴式石室から画文帯神獣鏡(がぶんたいしんじゅうきょうと読むそうです)1、管玉3、土師器1、石釧1、直刀6、小刀2、斧4、用途不明鉄器1が出土したそうです。本墳は池田茶臼山古墳に引き続き築造された物であるが、墳丘規模が縮小し、概評私設が簡略化されていること、娯三堂古墳に後続する古墳が見られないことから古墳時代前期における池田地域の勢力も衰退を示していると考えられる。埋葬者は不明らしい(この地域を治めていた豪族では?)。

所在地:池田市綾羽
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